こんばんは!
今日は自分が暮らしているブリヤート共和国の首都、ウラン・ウデについて、実際に暮らしてみての感想も混ぜてまとめたいと思います!(7月20日更新)
ウラン・ウデの基本情報
まずはウラン・ウデの場所についてです。
赤い点の辺りにあります。ちなみに点の横の白い部分はバイカル湖。
バイカル湖は市内からバスか車で2~3時間。電車で行く場合も2~3時間です。
ウラン・ウデ市は人口43万5496人。(2019)
ブリヤート共和国の首都でもあります。「共和国」と名前はついていますが、別に独立国のような感じはありません。日本の都道府県のような感じでしょうか。
ロシアの中の「共和国」については、こちらの記事をどうぞ。
人口比では2010年現在で、ロシア人62.1%、モンゴル系のブリヤート人31.9%となっています。そのほか、ウクライナ人やエヴェンキ人などが暮らしています。
年間の平均気温は−0.1度、特に1月は平均気温が−23.3度と冷え込みます。
実際に住んだ感覚では、12月後半~2月が最も寒く、最高でも−20度台、最低は−33度~40度くらいでした。ただ、夏は暑く、6月後半から最高気温が35度を超える日がでてきました。そんな日でも夜中は15度前後まで下がることが多いですが💦
他の都市からの主なアクセス手段は飛行機と鉄道で、中心部から車で40分程度の所にバイカル空港、中心部から徒歩15分くらいのところにウラン・ウデ駅があります。
ウラン・ウデの観光地
仏教寺院やキリスト教会、ソ連時代のモニュメントなどが市内に点在しています。また大きな劇場も数か所あります。
そして、やはりウラン・ウデの特徴と言えばチベット仏教のお寺。主なものだけで、15以上あります。
また、博物館は小さく見ごたえの少ないものが多いですが、市北部にある『Этнографический Музей Народов Забайкалья(ザバイカル民俗学博物館)』は、シベリア各地から集められた古い建物が展示されていておすすめです。メチャクチャ広いですが(笑)
宗教関連、ソ連関連はこの記事にもまとめてあるのでご参照ください。
www.hiroki-ru.work
また、市内からは少し離れたところにイヴォルギンスキー・ダツァンという有名なお寺があります。即身仏になられたチベット仏教のお坊さんも安置されているそうで、11月ごろ(だったかな?)の貴重なお披露目の機会には、モンゴルから多くの参拝客が来ていたそうです。
イヴォルギンスキー・ダツァンについては、この記事をご覧ください。
市内から行ける観光地として、先述のバイカル湖の他、『Тарбагатайский район(タルバガタイ地区)』があります。ここにはСемейские(セメイスキエ)とよばれるロシア正教の古儀式派の人々が暮らしています。
セメイスキエの人々は17世紀のロシアの宗教改革の際に迫害されポーランドなどの隣国に逃れた人々の子孫です。18世紀に融和政策により呼び戻され、シベリアに移住しました。
ここでは、昔のロシア人の暮らしが体験できます。
なお、タルバガタイ地区は車でしか行けないため、市内の旅行社でツアーを予約する形になります。
ウラン・ウデって実際どんなところ?
ここでは実際に暮らして感じたことをまとめます。
町並み
まず、ブリヤート共和国といえば仏教…というイメージがあったので、来る前まではタイの地方都市がそのままロシアに移ってきた感じかな…と勝手に想像していました。
はい、タイとはぜんぜん違います。
町並みはいたってロシアです。中心部のアルバート通りはヨーロッパ風の小洒落た建物が並んでいます。
そして日本の団地にも少し似たような集合住宅が多いのが特徴です。というより市内の面積の半分以上が集合住宅で占められている気が・・・。
買い物
シベリアということでとんでもないド田舎を想像する人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
大きなショッピングセンターが市内に何か所もあり、基本的に何でもそろいます。
また、日本の製品も案外手に入ります。食品はほぼ手に入りませんが、化粧品は専門のチェーン店(「МЭГУМИ(メグミ)」)があるくらいです。韓国や中国の製品は、食品を中心にかなり多く流入しています。
日本料理屋も多く、味もそこそこおいしいです。(ただし日本人のオーナーやシェフは見かけたことがありません。)
交通
主に、トランバーイ(路面電車)とマルシルートカ(乗合ミニバス)が中心です。トランバーイは15ルーブル、マルシルートカは20ルーブルで市内は移動できます。
マルシルートカは降車時に、運転席のスタッフに直接現金で支払います。
トランバーイは青いベストを着たスタッフがお金を回収しにやってきます。支払うと小さなチケットがもらえます。(モスクワでは専用のカードをリーダーに通すか、運転手に現金払いでした。)
ちなみにマルシルートカの乗り方については、こちらに詳しくまとめました!
また、市内では日本製の中古車が多く走っています。
中古車の見分け方は簡単です。右ハンドルであれば間違いなく中古車です。町を見る限りでは日本製の中古車が1番多く走ってるんじゃないかな…ってくらい走っています。
気候
はい、寒いですね。12月末~1月5日くらいまでは最低気温が−35度前後、最高気温が−25度前後という状況が続きました。
ただ、雪が少ないです。ウラン・ウデは別名「太陽の都」と言われているのですが、晴れている日がとても多いです。
雪が降る場合も、日本のようにしっとりしたものがドカドカ積もることは少なく、砂のような雪がゆっくり地面を舗装していくかのように降っていきます。なので、日陰の道やあまり人が通らない道を除いて滑ることも少なく、ズボズボ足がはまることもなく、比較的道は歩きやすいです。
だいたい↓の写真のような感じですね。
また、10月~春までの気候については以下の記事に詳しく掲載しています。併せてご覧ください。
人々
ロシア人62.1%、ブリヤート人31.9% と基本情報の所に書きましたが、実際は半々くらいのようなイメージです。ハーフの方も多いですし。
そしてロシア人はロシア人で、ブリヤート人はブリヤート人で固まっているわけではなく、お互い何もなく並んで歩いています。
また、基本的に人々はロシア語で話します。町の看板も公共機関はロシア語、ブリヤート語併記ですが、それ以外は普通ロシア語だけです。
ブリヤート語を話せないブリヤート人も増えているのだとか…。ちょっと悲しいですね。
おわりに
以上です!
いかがでしたか?
また何か不足があればどんどん修正、追加します!
それでは。
【追加情報】
日本からウラン・ウデへの行き方、ロシア入国時の諸注意を以下の記事にまとめました。ぜひご参照ください。
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