むかいひろきのロシア・ブリヤート共和国情報局

ロシアやブリヤート共和国に関する情報を中心に発信しています。ブリヤート共和国で日本語教師として2018年8月~2020年7月まで勤務。2022年夏より同地に渡り再就職した日本語教師のサイトです。

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ロシア・ブリヤート共和国への行き方(2023年7月12日現在)

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ブリヤート共和国の国旗

お久しぶりです。むかいです。今回は私が利用しているルートを基本として、ロシアのブリヤート共和国への2023年7月12日現在の行き方・行くための準備をご紹介します。

 

そもそも、ロシアに渡航することは可能?

2023年7月12日現在、日本国外務省がウクライナとの国境周辺地域に退避勧告(レベル4)、それ以外の地域に渡航中止勧告(レベル3)を出しているロシア。仮にロシアに渡航をしようとしたとして、過去によほど危険地域でとんでもないことをやらかしていない限り、空港で職員に止められるということはありません

www.anzen.mofa.go.jp

また、ロシアは日本人の入国禁止リストを提示していますが、そのリストに入っていない場合は、過去にビザ関連でトラブルを起こしていない限り、よほどのことがなければロシアビザ発行・ロシア入国は可能です。

 

溜池山王にあるロシアが運営するロシアビザセンターも営業を続けています。(ただ、通常の料金に加え追加料金8,000円が請求されるようになりました。)特に審査に時間がかかる…ということもありません。

 

ただ、ロシアに渡航する際は、経済制裁の影響もあり、日本側で色々クリアしなければいけない点があります。次の章で見ていきましょう。

 

日本出国前に必要な準備・確認事項

現金持ち出しの制限について

こちらは、日本の住民票を抜いてロシアに引っ越す人(単身赴任や現地採用での就職など)や、住民票を抜かない場合でも約2年以上の長期でロシアに滞在する人(留学など)が対象です。(数日~数週間旅行で行くような場合は関係ありませんので、この章は無視して結構です。)

10万円相当以上の現金・貴金属の持ち出しが、許可なしでは 原則できません

私は2022年に生活費として70万円相当のドルを、手続きをしたうえで持って行きましたが、当然事前に何もせずに成田空港に行っていたら、没収されていた可能性もあります。

10万円相当以上の現金や貴金属を持ち出す予定のある方は、最寄りの税関や利用予定の空港の税関に相談してくださいその人に事情によってその後の対応が異なるので、まずは税関に相談してください※同じような事情でも、担当者によって言うことや対応が全く変わってくる場合も多いです。とにかく不安な場合は相談しましょう。

詳細・公式の情報や、税関の連絡先は、在ロシア日本大使館が公開しているこちらをご覧ください。

www.ru.emb-japan.go.jp

なお、長期留学や日本の企業や組織からロシアへの駐在の場合は、手続きが2022年11月以降簡素化されています。手続きに必要な書類や連絡先は、こちらの財務省の資料をご覧ください。

https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/gaitame_kawase/gaitame/economic_sanctions/leaflet_exportmop_russia.pdf

 

「そもそも何で現金で10万円以上の大金を持って行くんだよ…バカ。」と思った方もいらっしゃるかもしれません。その理由として以下の2つが主な理由として挙げられます。

  1. 経済制裁により、日本⇔ロシアの銀行の取引が困難。特に個人の場合は尚更。仮に取引ができる銀行があっても、送金した現金が受け取れる保証はない。私も2023年2月に失敗しました…。
  2. カード会社(VISA、Mastercard、JCBなど)が独自で制裁を行っており、日本などロシア国外で発行のカードは、ロシアで使えない

現地で大きな収入がない場合、日本とロシアの2拠点で仕事をしている場合は、現金でお金を持ち出す以外、方法がありません。

 

ぜいたく品の持ち出し制限

ぜいたく品の持ち出しについても制限がかけられています。こちらはパソコンやスマートフォンなどの電化製品、一定価格以上のお酒などが対象となります。
たとえば、現地の知り合いや友達に渡すために、複数の新型iPhoneを持ってロシアに行こうとしたら、日本の空港で没収される可能性がある…というわけです。
ただし、個人で使用する範囲の物品については許可なしでの持ち出しが認められています自身は自身用のパソコンやスマートフォンをもちろん持っていましたが、特に税関で厳しく突っ込まれることはありませんでした。

こちらも、色々と複雑ですので、自身がロシアに持ち出そうとしている物品が規制の対象になるのかどうか不安な場合は、下記にご連絡ください。

貿易経済協力局 貿易管理部 貿易審査課 対ロシア審査班
bzl-russia-seisai@meti.go.jp
※メールを送付する際は、@を小文字にした上でご送信ください。(イタズラ対策です)

なお、ロシアへの持ち出し・輸出が禁止されている物品についての詳細は、経済産業省のホームページをご参照ください。

www.meti.go.jp

www.meti.go.jp

 

新型コロナウイルス関連は…

2023年7月12日現在、ロシア入国時に隔離やPCR検査による陰性証明、ワクチン接種証明が求められることはありません。ただ、指定のフォームへの記入が要求される場合はあります。(書いて提出するだけで、それ以上は特にありません。)

 

ブリヤート共和国へのルート

モンゴル経由がおすすめ!

2023年7月12日現在、ロシアのブリヤート共和国へ入るためのルートは複数ありますが、一番確実なのはモンゴル経由ルートです。

 

モンゴルの首都ウランバートルへは、2023年7月12日現在MIATモンゴル航空アエロモンゴリアが日本からウランバートルへの直行便や、韓国経由でウランバートルに向かう便を成田や関空から飛ばしています。(詳細は航空会社のサイト等をご確認ください。)

www.miat.com

https://www.facebook.com/AEROMONGOLIAAIRLINE/

 

モンゴルは日本人は30日以内の滞在であればビザは不要です。コロナウイルス関連の必要提出書類や条件も存在しません

モンゴルで数泊してからブリヤート共和国へ…というのも良いかもしれませんね。

 

また、MIATモンゴル航空について、一部の旅行会社のサイトで「リコンファームが必要」と掲載されていますが、2023年7月現在リコンファームは不要です。
2022年8月に航空会社に直接確認した際に不要という回答をいただき、2023年7月の一時帰国時は特に何も連絡をすることなく飛行機に搭乗できました。

ウランバートルのチンギス・ハーン国際空港は日本の援助で最近建てられたもの、トイレなども日本仕様で快適。

モンゴル~ブリヤート共和国へのルート

モンゴル~ブリヤート共和国へのルートは主に3つあります。1つ目は飛行機、2つ目は列車、3つ目はバスです。(協力してくれる知人がいる人は、その知人の車で蒙露国境を越えることももちろんできます。)
ここでは、私が利用経験のある飛行機を中心にご紹介します。

 

2023年7月12日現在、モンゴルの首都ウランバートルとブリヤート共和国ウラン・ウデを結ぶ便を運航している航空会社は1社。それはモンゴルのLCCのHunnu Air。下記公式サイトや公式アプリから予約・支払いが可能です。

www.hunnuair.com

毎週火曜日と金曜日の週2便、ウランバートルからウラン・ウデへ向かう飛行機を飛ばしています。フライト情報を見ても、欠航や大幅な遅れはほとんどなく運航されているようです。約1時間のフライトなので、あっという間です。

こちらもリコンファームは不要です。

 

その他、列車でのルートはウランバートル~イルクーツクまでを結ぶ国際列車に乗ることになります。車両や運行はモンゴル鉄道が担当。バスについては、ウランバートル~ウラン・ウデの中心部のバスターミナルを結ぶバスが出ています。

ウラン・ウデ駅で撮影したウランバートルに向かう列車。モンゴル鉄道の青い制服を着た乗務員さんが写っている。

両者は飛行機と比べるとかなり割安ですが、旅慣れた人以外はお勧めできません。私も利用経験がないので、ここでの詳細の記入は控えさせていただきます。

 

なお、モンゴルの航空会社は、日本のカードでの支払いの際に、支払いが上手くできないケースが多発しています。その場合はカード会社に連絡してみましょう。恐らくカード会社側で支払いを保留しています。事情を伝えればロックは解除され支払いができるようになりますよ。

 

おわりに

日本からロシアのブリヤート共和国への行き方をご紹介しました。この情勢でブリヤート共和国に旅行をする人はほとんどいないと思いますが、万が一そのような奇特な人がいらっしゃった場合に、参考になれば幸いです。

わたしは2023年7月8日に日本に一時帰国しました。この後2023年8月20日に日本を発ち、モンゴルで2泊した後に2023年8月22日にウラン・ウデに戻る予定です。

 

なぜこのような状況でもロシアに行くのか、なぜロシアについてSNSを中心に発信しているのかは、こちらのnoteの記事をご参照ください。では。

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