むかいひろきのロシア・ブリヤート共和国情報局

ロシアやブリヤート共和国に関する情報を中心に発信しています。ブリヤート共和国で日本語教師として2018年8月~2020年7月まで勤務。2022年夏より同地に渡り再就職した日本語教師のサイトです。

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ロシアの仏教寺院 イヴォルギンスキー・ダツァン

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ブリヤート共和国ウラン・ウデ近郊にあるイヴォルギンスキー・ダツァンというお寺について、行き方等も含めてご紹介したいと思います。

 

(ここで掲載している写真はすべて自身が撮影したものですが、2018年、2019年、2020年に撮影したものが混じっています。)

 

 

イヴォルギンスキー・ダツァンとは

イヴォルギンスキー・ダツァンは1945年に建立されたチベット仏教寺院で、ロシアにおけるチベット仏教の総本山のお寺になっています。

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イヴォルギンスキー・ダツァンは、ウラン・ウデ中心部から南西に車で約50分くらい離れたところにある、イヴォルギンスク村に位置しています。

チベット仏教の活仏であるダライ・ラマやプーチン大統領も、この地を訪れたことがあります。

また、このお寺には1927年に入滅したダシ=ドルジョ・イチゲロフという僧の即身仏(ミイラ)が安置されており、数年に一度公開されます。公開時にはロシアだけでなくモンゴルや中国からも多くのチベット仏教の信者が、このイヴォルギンスキー・ダツァンにやって来るそうです。

 

イヴォルギンスキー・ダツァンへの行き方

ここではウラン・ウデ市内からの行き方を紹介します。

中距離マルシルートカの終着点である Площадь банзарова (バンザロフ広場)から出発します。

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バンザロフ広場のバスターミナルに行くときは、市の中心部の南にある青い屋根の教会が目印です。(写真左側、木の奥)教会の手前にバスターミナルの入り口があります。

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入り口を通ると奥がバス停です。130番のバスがイヴォルギンスク村まで行くマルシルートカです。

130番のマルシルートカを見つけたら、すでに人が乗っているマルシルートカに乗りましょう。

運賃はイヴォルギンスク村まで向かう場合は50ルーブルです。

支払は車両によって異なり、乗車時に払う場合と降車時に払う場合があります。ただ、乗車時に払う車両の方が多そうです。

自身が行ったときは、2019年に行ったときの往路だけ降車時払いでした。

運賃は運転手に手渡しするだけでOKです。特にその後運転手から乗車券をもらったりすることなどはありません。

(ただ、カード払いには対応していない場合が多いので、あらかじめ小銭を用意しましょう。)
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乗客がある程度乗ってから発車するので、発車までに時間がかかる場合もあります。

渋滞が特になければ、出発から50分くらいで終点までたどり着きます。

まずは、終点までこの130番のマルシルートカで行きましょう!

 

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終点。この辺はまだ建物がありますが、マルシルートカを乗り換えて少し進むと…

終点までたどり着いたら、ここでお寺行きのマルシルートカに乗り換えます。

「ДАЦАН」 (ダツァン)と書いてあるマルシルートカが近くに停まったら、それに乗ってください。(写真がなくて申し訳ありません。。。)

30ルーブル、乗車時払いです。ここもほぼカード払いは対応していません。

このお寺行きのマルシルートカも、途中で下車する地元の人もいますが、終点まで向かってください。だいたい5~10分くらいの所要時間です。

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お寺行きのマルシルートカからの眺め。モンゴルのような眺めですね。タイミングが合えば放牧されている牛などの家畜も見ることができます。(今回はカメラのタイミングが合わず、家畜の写真はありません💦)

 終点までたどり着いた後、車の進行方向と同じ方向に歩くと、このような門が見えます。ここが入り口です。

入場料等は一切ありません。チケットを買う必要もありません。
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 お寺の中

お寺に入ると、様々な建物が目に入ります。お堂のようなものから、普通のロシアの家のようなものまで。ただ、行きたいところにすぐに行くのはマナー違反です。

入口から時計回りに通路を回るのが決まりです。


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お寺のなかにはお坊さんが住んでいると思われる建物が点在しています。


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至るところにこのような「マニ車」があり、1度回すと1度御経を唱えたことと同じになるそうです。大きいものから小さいものまであります。 


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本堂の近くにあるこの石は、一度石の裏側で願い事をし、その後、指定の位置から石に向かって目をつぶって歩きます。辿り着ければ、願いが叶うと言われているそうです。 

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こちらが本堂。時間によってはお坊さんたちが集まって祈祷が行われている時もあります。(コロナ以前はものによっては見学可能でした。)

本堂の他にもいくつかお堂に入れます。ただ、写真撮影禁止のため、写真はありません。

中は色鮮やかに装飾されていました。仏像も金色の物や、青く塗られたものなどカラフルです。ただ、それ以外の面を踏まえると、タイやスリランカのお寺より、日本のお寺に近い雰囲気でした。 

平等院鳳凰堂のミュージアムでみた、建築当時の鳳凰堂の内部に似ていた気がします。

 

また、手を合わせて拝んだあとに、おでこを壁や仏像の前の柵につけるのがこちらの祈り方みたいです。

お堂の奥にいらっしゃる仏様には背中を向けてはならず、出るときも後ずさりしながら出口に向かいます。

(さすがに、出口から出る時は背中を向けて大丈夫、とお坊さんに言われました。)

 
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お寺から外を見ると、多くの方がイメージする「ロシア」とは違う光景が広がっていますね。


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お土産もの屋、御食事処もあります。

 

ちなみにお寺の回りはこんな感じ。

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2020年現在、お城のようなお堂が建築中。2018年当時よりも立派な建物になっていました。

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別の方向。草原に生えている低木に、「ハダク」というブリヤートの布が飾り付けられていました。ハダクは寺院でのお祈りのときや、お客さんへのプレゼントなどに使われます。

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草原の奥にぽつんと建つ小屋。

 なお、帰り方は行きと反対で、「ДАЦАН」と書いてあるマルシルートカで、終点まで行った後、130番のマルシルートカで終点に向かいます。

ただ、「ДАЦАН」と書いてあるマルシルートカがなかなか来ないので、かなり待つことになるかもしれません。なお、時刻表はありません。

その場合は、お寺の周りに食堂やお土産屋さんがあるので、そこで時間をつぶすのが良いかと思います。

 

おわりに

以上、イヴォルギンスキー・ダツァン情報でした。
ウラン・ウデに観光に行くことがあれば、絶対に外せないスポットです。コロナ禍が収まったら、ぜひ行ってみてください!

行き方等で質問がある場合はいつでもどうぞ!

それでは!