こんにちは!
今日は町で見かけるブリヤート語について、写真とともにざっとまとめていきたいと思います。
そもそもブリヤート語とは?
わたしが住んでいるブリヤート共和国のウラン・ウデ市は、ブリヤート人の人口が約30%の町です。
ブリヤート人はモンゴル系の民族で、「ブリヤート語」という民族固有の言語を持っています。
ブリヤート語はモンゴル語の一派とされ、現在ロシアではキリル文字を使って表現されています。(ロシア語のキリル文字に「Ө」「Ү」「Һ」の3文字を追加して使われています。)
また、過去はモンゴル文字を使っていたそうです。
モンゴル語の一派ですが、ブリヤート人の先生に聞いたところ、「モンゴル語は通じるところも多いが、完全に理解できるわけではない。」とのことです。
また、ブリヤート人全員がブリヤート語を話せるかというと、そうではなくなってきているのが現状です。
ブリヤート人の学生にきいても「わたしはブリヤート語はほとんど知りません。」「ブリヤート語はわかりません。」という意見が多数派です。
どうやら若い人ほど、ブリヤート語を理解できなくなっている傾向があるようです。
人口が約70%のロシア人と暮らす中で、主に使われる言語はやはりロシア語。ブリヤート語が徐々に衰退していくのは、仕方のない部分もあるのかもしれません。
町で見かけたブリヤート語
ここでは写真とともに、街で見かけたブリヤート語を紹介&まとめていきます。
行政機関
このように行政施設の看板には必ずブリヤート語が併記されています。
教育機関
写真は大学のものだけですが、大学や学校といった教育機関の看板にも必ずブリヤート語が併記されています。
その他
薬局は、ブリヤート語で薬局という意味の「ЭМЭЙ САН(エメイ サン)」という言葉が併記されていることが多いです。
薬局以外では、お店の名前にブリヤート人の人名や名詞が使われていることがあります。
また、住所表示も一部ではブリヤート語がつかわれている場合もあります。
まとめ
ザッと、こんな感じです。町で見かけるブリヤート語はやはり少ないですね。行政機関や学校・大学の看板、一部の店舗以外ではほぼ見かけません。料理名ではブリヤート料理店で見かけますが。
ただ、行政機関のHPはブリヤート語サイトもあったり、政令はブリヤート語でも発行されているようです。
意外だったのが、お寺の中の案内表示がほぼロシア語のみだったこと。お寺の中はブリヤート語よりもチベット語が多い印象を受けました。
しかし、ブリヤート語が使用される場面が減り、話者が減ってきているのも事実。
やはり1つの言語が失われていくのはとても悲しいことなので、どうにかブリヤート語が今後も生き残り後世に伝えられていくことを願うばかりです。