こんばんは。
先日、こちらの記事で書いた1年生・聴解の授業の授業教案について
既に前からいろいろ手直ししていたので、4月3日、3訂版を記事にしました!
※情報を変更した箇所は青、追加・大幅修正した項目は赤で記してあります。
授業の目標・目的
日本語の音声の理解力のアップ。教科書程度の内容なら要点を掴み内容が把握できるようになる。
対象・時間
1年生17人 週1コマ90分
大まかな内容
文法の先生の『みんなの日本語』の進度に合わせて、課にあった内容の聴解中心の授業を行う。
「『みんなの日本語』の会話の部分をやってほしい。」、「その課の文法の復習をしてほしい。」と頼まれている以外は、すべて自分の裁量で決めて問題ない。
1回の授業の流れ
1. 『みん日』会話の単語導入…PPT上にロシア語と日本語をそれぞれ列に並べて表 示し、1人ずつ指名して、正しい組み合わせを作ってもらう。
2. 「会話」の聴解問題。→音読(1回だけ)(あまりにも簡単すぎて「会話」から問題が作れない場合は、教科書の音読の後3.『聴解タスク』)
3. 『聴解タスク』か『初級で読めるトピック25』からの聴解問題。
これまでは聴解→解説という流れでしたが、「果たして解説に意味があるのか?」という疑念が絶えなかったため、
聴解→1度学生に解答を聞く→スクリプト配布&読んで解答を再確認→あらためて答え合わせ
という流れにかえました。仮に音で何を言っているかよく分からなかったとしても、改めて読んでみたら納得することもあるのではないか、それも学びになるのではないか、と思い入れてみました。
4. 文法復習
PPTで7問程度1人ずつ指名して練習 → 文法まとめスライド → プリントで復習
5. CMを使った聴解。(次章で詳しく解説)
※1年生は語彙、文法がまだ少ないため、特に語彙は注意書きなどを利用し徐々に増やしていく。
CMを使った聴解のタスク
今回の1番の変更点はここです。
以前はアニメやドラマから聴解タスクを作っていたのですが、学生の好みがバラバラであったり、教材を探すのに時間がかかっていた点から、題材を日本のCMに変更しました。
流れは以下の通りです。
- CM3 つを音だけで視聴(1 つにつき 2 回)。 聞こえた言葉をプリントに記入。
- スクリプト配布。何の CM だったかを、自分が聞いた音とスクリプトを照らし合わせて考える。周りの人 と相談しても良い。辞書やネットで言葉を調べることも推奨。プリントに自分の答えを書く。
- CM をフルで視聴。 1,2 で考えたことを、実際に CM を見て確認。プリントの正解欄に正解を書く。
- プリント回収 。
と、こんな感じの修正をしてみました!
アニメやドラマからCMに変更してもう4回授業をしましたが、当初に比べて、明らかに耳で聴きとれている言葉が増えています。(学生がプリントに記入した言葉の量が明らかに増えています。)
CMは、
- 製品名や製品ジャンルが連呼されてわかりやすいもの
- 製品名や製品ジャンルは使われていないが、使われている言葉から製品が推測可能なもの
- とにかく面白いもの
の3つをなるべく組み合わせるようにしています。
最後の20分くらい、息抜きしながら日本語を学べたら!と思っています。
最後に
以上が1年生の聴解の授業の1回分です。
また変更点があれば、ブログにあげていきます。
それでは!