こんばんは。
先日、こちらの記事で書いた1年生・聴解の授業の教案について↙
改善点が見つかったので、2月22日、2訂版を記事にしました!(すげー、2だらけ(笑))
※情報を変更した箇所は青、追加・大幅修正した項目は赤で記してあります。
授業の目標・目的
日本語の音声の理解力のアップ。教科書程度の内容なら要点を掴み内容が把握できるようになる。
対象・時間
1年生16人 17人 週1コマ90分
大まかな内容
文法の先生の『みんなの日本語』の進度に合わせて、課にあった内容の聴解中心の授業を行う。
「『みんなの日本語』の会話の部分をやってほしい。」、「その課の文法の復習をしてほしい。」と頼まれている以外は、すべて自分の裁量で決めて問題ない。
1回の授業の流れ
1. 『みん日』会話の単語導入…PPT上にロシア語と日本語をそれぞれ列に並べて表 示し、1人ずつ指名して、正しい組み合わせを作ってもらう。
2. 「会話」の聴解問題。→音読(1回だけ)(あまりにも簡単すぎて「会話」から問題が作れない場合は、教科書の音読の後3.『聴解タスク』)
3. 『聴解タスク』…前期のように問題を流し通すだけでなく、文法の復習をここに混ぜる。なるべく学生が黙々と考えられるようなもの。(場合によってはプリント用意)
4. 『聴解タスク』だけではカバーしきれない文法事項があった場合は、PPT、プリントで復習。
5. アニメやドラマなど生教材を使った聴解。事前に問題を作り、アニメなどを見て考えてもらう形式。(※次の章で変更点を詳しく解説。)
※1年生は語彙、文法がまだ少ないため、特に語彙は注意書きなどを利用し徐々に増やしていく。
※3については、今まで一通り聴解タスクの問題を解いた後で文法の復習のタスクを行っていたが、聴解問題と同時に行う方が無駄が少なく、解説や復習をスムーズに行えると判断した。
アニメ・ドラマを使った聴解のタスク
今回の1番の変更点はここです。
これまで2回は、アニメの中から問題をつくり出題するだけでしたが、それだけではもったいないと思い、以下のように変更しました。
- アニメ・ドラマを見る前にキャラクターなど、設定の簡単な説明。
- 2~3問の問題を提示。最初の1問は「聞こえた言葉をプリントに書く。」
- アニメ・ドラマ視聴(1分~3分)
- 2問目、3問目の答えを確認。(意見を書かせる問題の場合は、提出されたプリントで添削を行い、ここでは触れない。)
- 1問目でプリントに書いた言葉をどんどん挙げてもらう。教師は正誤関係なく黒板にメモ。
- スクリプト配布。スクリプトを見ながらもう一度アニメ・ドラマ視聴。
- 不明点の質問タイム
- プリント回収
前回、アニメを見た際に、聞こえた言葉を書かせるタスクをやったのですが、全員しっかりと集中して聞いていて、さらに普段あまり真面目じゃない学生まで真剣に取り組んで、聞こえた言葉をたくさん発表していたので、これを利用しない手はないな、と考えました。
実際、自分もロシア語の勉強の際、ロシアのドラマを視聴し、何度も繰り返し聞いてセリフを文字起こしをしていました。それで聞く力がだいぶつきました。分からない単語を調べることで語彙力もつきました。
「自分がうまくいったから…」という理由で学習法を勧めるのは好きではないのですが、今回は学生のニーズや相性ともマッチしていると考えたので、1年生向けに少し簡単にして採用しました。
スクリプトは、大事な言葉にはロシア語訳をつけました。が、あまり訳をつけすぎないように気をつけました。自身で辞書を使って調べた方が圧倒的に覚えが良いと思うからです。また、題材もアニメ・ドラマなので、学生が自ら興味をもっていろいろ調べてくれることを期待しています。それでもわからないことがあれば質問してもらいます。
と、こんな感じの修正をしてみました!
最後に
以上が1年生の聴解の1回の授業予定です。
前期は2週間に1回しかない授業だったので、文法の先生に追いつくので精一杯でした。今回は余裕があるので、実際のアニメやドラマなどの音を聞くタスクを入れてみました。
アニメ・ドラマ視聴のタスクをフルに活用して、より楽しく力がつくような授業を作っていきたいです。次回から、また頑張ります!!!
それでは!