こんばんは!
最近、
「ロシア語をどうやって勉強しましたか?」
「日本でできるロシア語の勉強法を教えてください。」
のような質問をよく受けるので、僕のロシア語の学習法、勉強法をまとめてみました!
現在、自身のロシア語のレベルは、ТРКИ-1 レベルです。(2017年取得)CEFRだとB1のレベル。ちょうど中級のレベルです。
ちなみにロシアではこのレベルがあると、引き続きロシア語学習を続けることなどを条件に、ロシアの大学の学部に正規入学できます。
現在ロシアで暮らしていて、難しい手続きなどはロシア人のサポートが必要ですが、それ以外の日常生活では特段支障はありません。
こんな感じの自分ですが、どんな感じで勉強していたのか、興味のある方は是非ご覧ください。
基礎は大丈夫!という方は③からご覧になることをお奨めします。
また、「今時間ねー!さっさと読みたい!」という人は以下の記事をご覧ください。ロシア語学習についても少し触れています。
それでははじめます!!
※言語の学習法は人それぞれだと考えているので、あくまで一つの意見として考えていただければ幸いです!
➀はじめにやったこと 基礎文法の定着
僕がロシア語を勉強し始めたのは2014年4月。大学で第2外国語としてロシア語を選択したときからでした。
ただ、大学1年生のときはサークルやバイトに精を出していたため、授業はとりあえず出ているだけ状態…。将来の目標があるくせにこの体たらくだったので、2年生になる前の春休みを利用して1年生の文法の総復習を行いました。
その時にロシア語の担当の先生に奨められて取り組んだのが、
NHK出版発行の『新ロシア語入門』です。
1日に1課以上取り組むようにして、あとは特別なことはしていません。ただ、一回り終わってからも何度も繰り返して、基本的な格変化をたたき込むようにしていました。
②日本のテキストで文法練習 ロシアのテキストで実際に近いロシア語になれる。
2015年~2016年の大学2.3年生の時期は、大学の授業(特にロシア語)はまじめに受けるようになり、それに追加して自習をほぼ毎日最低1時間は行っていました。
まず大学2年生のときに使っていたのが、
東京外語大学出版会発行の『大学のロシア語Ⅰ 基礎力養成テキスト』です。
これでまた基礎の基礎から文法をたたき込んでいました。(2年生の前半まで)
また、それと並行して2年生の12月までは、先生に奨められたこの教科書に取り組んでいました。『Поехали!』の1巻です。
たまたま先生が余剰分を持っていたので、それをいただきました。上記の書店で購入、ネット注文もできます。
これはロシアで販売されている外国人向けのロシア語の教科書、つまり全部ロシア語で書かれています。
まずは書いていることがほぼ分からないので、問題文の意味を電子辞書を使って把握するようにしました。
基本的には教科書の問題通りに取り組みましたが、中のテキストを読むとき、1回目は必ず辞書を使い、分からない単語の上には意味を書くようにしていました。
これを繰り返していると自然と単語が頭に入ってきました。ちなみに自分はロシア語学習で単語帳は一切使用していません。
その後、2年生の後半~3年生の時期は授業のほか、以下の教科書を使っていました。すべてロシアのものです。
『Цуеси и Минако едут в Москву』
3年生からは『Поехали!』2巻
ロシアのロシア語の教科書は
- 会話の聴解タスクがあるか。
- 図や絵が多く、文法の説明がわかりやすいか。
- 練習問題に答えがついているか。※
という点を重視して選んでいました。
※ロシアで売られている外国人向けのロシア語教材には、問題に答えがついていないことが多いので、探すときには気をつけてください。
③ロシアの教科書で基礎力養成、ドラマの視聴、実際の会話で話す力の養成
2017年からは以下の教科書を使っていました。ロシア人の知り合いも絶賛していました。
『Русский класс. Учебник русского языка. Средний уровень』
そしてこの時期、以下の2つの学習法を追加しました。
- YouTubeでロシアのドラマを視聴し、2~3分の1場面を選び、そこでのセリフを全部紙に書きだすというもの。
- ロシア語会話カフェに行って直接ロシア人と話す。
では、この2つについて説明していきますね。
ロシアのドラマ視聴
この方法は、もともと3年生の時のロシア語の授業でやっていた方法を応用しました。
- ドラマ1話(25分くらい)を視聴して大体のストーリーを把握
- 2,3分の場面を選び、セリフをすべてロシア語で書きだす。分からないところは何度も聞いたり、再生速度をいじったりして何度か挑戦。それでも?なら飛ばす。
- 書いた中で分からない単語について辞書で調べる。
- 実際にロシア人に添削してもらう。
だいたいこんな流れです。これは週1話のペースでやっていました。まず1だけをやって、次の日に2をやるとか、2を3日くらいに分けてやったりだとか、無理のないように工夫をしていました。
セリフは時間が許す限り、基本はわかるまで何度も聞き返していました。ドラマのような通常のペースでの会話を注意深く聞いていたおかげで、今も早口で何かを言われてもそこそこ対応できています。
また、単語が分からないとちゃんと聞けないので、電子辞書で近い音の単語を調べながら書き込んでいるうちに、いろいろと単語も覚えました。大量のスラング含む。
ちなみに見ていたドラマでオススメはこれ!
『Как я стал русским(こうして私はロシア人になりました)』です!全20話
アメリカ人ジャーナリスト、アレックス・ウィルソンは本国で書いた記事によりある政治家の怒りを買ってしまう。そこで上司はアレックスをロシア支社に転勤させほとぼりの冷めるのを待つことに。アレックスは転勤したロシアで様々なトラブルや色恋沙汰に巻き込まれながら、だんだん考えや行動がロシア人になっていく…というラブコメディー。
今後、ロシアで働く予定のある人にはぜひ最終話まで見てもらいたいです!ドラマなのでかなり誇張はされていますが、ある程度のトラブルについてはこれを見た後だと何も思わなくなります(笑)
ロシア語カフェでの直接会話
そして上の方法と並行して行っていたのが、コレです。
たまたまネットで見つけた外国語カフェにロシア語があってので参加してみました。
さすがロシア語、参加者がめっちゃ少ないので、担当のロシア人の方と長い時間話せます。1対1になる時間も多かったので、その時に教科書で取り組んだことの添削や先ほどのドラマの添削、試験の会話問題の練習をお願いしていました。
(もちろんちゃんとお願いをして、相手が快く引き受けてくれたためです。相手が渋った場合はやめましょう。)
学生だと、回数券を使えば1回最大4時間1200円で参加できたので、毎週木曜日に大学後に通っていました。
ぶっちゃけここで毎週ロシア人(たまにウクライナ人)と話していたから、今ウラン・ウデで暮らせているんじゃないかと思っています。
ちなみにその外国語カフェはこちら。料金などの詳細もこちらをご覧ください。
僕が通っていたころとスタッフは変わっていますが、きっとたくさんお話しできるはずです!
おわりに
以上、こんな感じでロシア語を勉強していました。
このやり方で大学在学中、2年生の時にТРКИ入門レベル、3年生の時にТРКИ基礎レベル、4年生の時にТРКИ-1にそれぞれ合格しました。ТРКИ前はそれぞれ対策の教科書を使っていましたが、それはまた後日別記事でお話しできればと思います。
※ちなみにТРКИ-2は、対策勉強が全くできていないので、来年6月までにこちらで機会を見つけて受けるつもりです。
正直、ここまで書いて、自分のロシア語学習はだいぶ運に助けられていたな…と思います。たまたま大学の近くにロシア語で話せるカフェがあったり、大学で先生方にも恵まれたりと。
日本語教師として働いていて強く感じていますが、自分に合った外国語の学習法は人それぞれです。ここで書いた情報はあくまで参考として受け取っていただけるとありがたいです。
ちなみにロシア語はある程度できますが英語は全くできません。英語について愚痴った記事はこちら(笑)
それでは!!