こんばんは!
今日はロシアの大学における、「学生と先生の関係」についてまとめたいと思います!
丸1年と少し働いてきましたが、日本の大学とはやはり少し様子が違うようですね。
では、少しずつまとめていきます!
※ここで扱う情報はあくまで自分の実体験と他の先生からの伝聞によるものです。一例として考えていただければ幸いです。
1.先生が第一
まず、日本と一番違うな―…と感じた点が、「なんでも先生が優先!」という点。例えば…
- 先生の都合で授業がなくなる。
- 先生の都合で授業時間が変わる。
- 手続きなどで学生が行列を作っていても、先生なら学生を全員抜かして真っ先にやってもらえる。
- 授業中に先生に手続きなどが発生した場合、授業よりそちらが優先される。
日本でも先生の都合で授業がなくなることはたまにあるでしょうが、こちらでは頻度も多く、都合の内容が日本人からすると「・・・」のこともあります。
また、学生の行列を完全にすっ飛ばすことができるのは衝撃でした。学生が30人くらい行列を作っていても先頭に立つことができます。
ただ、さすがにこれは申し訳ない意識があるのと、自分は学生と大して年がかわらないので、先生だと気づかれないことも多いのでまず学生を抜かすことはしていません。ただ、他の先生と一緒のときで、どうしても急いで手続きをしなければ行けない時は、権利を行使しています。
「者どもどけー!先生さまのお通りじゃ!」って気分になりますね(笑)(なるなw)
2.先生と学生で飲みに行くことはほとんどない
日本ではゼミや演習で担当の先生と打ち上げに行ってお酒を飲む・・・ということがほぼ必ずあるのではないでしょうか?
実はロシアでは珍しいことのようです。
前にたまたま学生とお酒を飲みに行くことになったとき、「先生とお酒を飲むのは初めてです!」と言われました。日本の院に通っている先生からも「ロシアの先生は学生とはあまり飲みません。むかいさんは外国人なのでぜひ学生と一緒に飲んでください。」と言われました。
酒のみのイメージが強い国で、少し意外ですね。
また、最近の若い学生はそもそもお酒を飲まない人も増えてきているそうです。
学生と接していると「ロシア=お酒」のイメージはあまり持たなくなりますね。
※先生方と接している時はステレオタイプのイメージ通りです。職員室でもイベント事のときは飲酒しますよ!!昼間でも。
3.学生と先生の距離感は日本よりもやや遠い
ロシアでは日本以上に、「先生は上、学生は下、学生は先生のいうことは必ず聞くこと」という暗黙の了解が強いようです。
これはソ連時代からだそうで、今では厳密に守っている先生は減りましたが、「学生は先生が来るまでに絶対に教室にいること。遅刻は厳禁。ただし先生は遅刻OK」という慣習もあるそうです・・・。
あと、学生が先生に抗議したり反論したりすることは良くないこと、ありえないことと考えられている雰囲気があります。
また、僕がイベントの前に1人で準備している時なども、他の先生から「学生に頼めばやってくれますよ。」と言われたことが何度かありました。逆に、学生からも「先生はいいです。やります。」と言われたことも。
先生としては楽でいいんですけど、学生が少しかわいそうに感じます・・・
上記のようなことから、学生と先生との距離は日本よりやや離れているように感じます。また、日本のような形式のゼミがない学部では尚更です。
「先生の日」や先生の誕生日などのイベント事では、学生は花束やプレゼントを先生に持ってきます。その後、日本だと先生を含めてみんなで飲み会!という流れになりそうですが、ロシアではそれで終わりです。プレゼントを渡すだけ。
先生は先生同士で飲み会をしていますね。
4.学生と先生の恋愛は・・・
多分、一番聞かれるかもしれないこの話題。
学生と先生との間の距離が日本より遠いことは話しましたが、
じつは学生と先生との恋愛は普通にあるようです。
教え子と結婚されたというパターンも普通にあるそうですね。
ちなみに聞いたところによると、学生と恋愛関係になっても特に問題視はされないらしいです。(本当かな・・・?)
おわりに
以上、学生と先生の関係について、ザックリまとめてみました!
日本との違い、どうでしたか?
また、今回掲載した内容は、あくまで私のいる大学の場合や知り合いの先生から聞いた話なので、ロシアでもほかの大学では事情が違うかもしれません。あくまで一例として考えていただければ幸いです。
今後またいろいろ更新していきます。それでは!