こんばんは。むかいです。
今日は『ロシアの祝日』についてお話したいと思います!
ここまで約10か月暮らしてきて、「祝日」に対する捉え方が日本人とロシア人でやや異なるところもあるので、その辺も含めて紹介していきます!
※書いている途中で疲れ果てたようで、何か所かミスがありました。すべて2019年6月18日に訂正いたしました。申し訳ございません。訂正箇所は紫色で示してあります。
祝日の数
まず、どんな祝日があるのか、ご紹介します!
ただ、広い意味での「праздник(祝日)」は、休みにならない日も含まれ相当な数になるので、今回は日本と同様、休日になる祝日のみを紹介します!
- 1月1日~1月6日、8日・・・Новогодные каникулы(新年休暇)(12月30日から休み)
- 1月7日・・・Рождество Христво(キリスト生誕日・クリスマス)
- 2月23日・・・День защитника Отечества(祖国防衛者の日)
- 3月8日・・・Межднародный женский день(国際女性の日)
- 5月1日・・・Праздник Весны и Труда(メーデー)(~5日まで休み)
- 5月9日・・・День Победы(戦勝記念日)(~12日まで休み)
- 6月12日・・・День России(ロシアの日)
- 11月4日・・・День народного единства(民族団結の日)(2日から休み)
これで全部です。前半は多いのに、後半は一気に少なくなりますね。
また、年によって祝日の長さが変わることがあります。例えば今年は6月12日だけが休みだったロシアの日は、来年は12日~14日まで休みだそうです。
また、このほかに都市によって祝日が増えることがあります。例えば私のいるウラン・ウデでは、サガルガンと呼ばれる旧正月の元日(旧暦から決めるため、年によって日付は変わります。)はお休みになり、広場でイベントが行われます。ほかに、ロシアでは「市(村)の誕生日」というものがあり、その日は都市によっては休みになるそうです。
祝日の祝い方
ここでは、ロシアの祝日の祝い方について説明します。まず、全体的な祝い方について、次に各祝日の祝い方について知っている範囲、経験した範囲で書いていきます。
全体的な祝い方
日本では祝日になっても「今日何の日だっけ?休みだからいいやwww」といったふうになりがちですが、ロシアの場合「今日は〇〇の日だよ。○○に対してお祝いするんだ!」といった感じで、祝日の意味も重視しているように感じます。あと、ほぼ必ず誰かしらにプレゼントを渡しますね!
そしてどの都市でも、大きな広場には舞台が設置されコンサートが行われます。コンサートの最後には花火が打ちあがることが多いですね。
Ногодные каникулы(新年休暇)1月1日~8日
まず、12月31日までにновогодняя ёлкаというツリーを家に飾ります。これは日本や欧米で言うクリスマスツリーと同じものです。街中では12月下旬になると飾られ始めます。
また、日本や欧米で言うサンタクロース(こちらでは Дед мороз(ジェット マローズ)といいます。)が来るのも元日の深夜。色も青いのがいます。また、雪娘とよばれる孫娘を連れているのも特徴です。
友達や恋人同士、学生が先生に対して、親が子供に対してプレゼントを渡す習慣もあるようで、ぼくも学生からプレントをもらいました!
そして大晦日の夜には家族全員で集まりたくさんの料理を食べます。オリビエと呼ばれるサラダは必須だとか。新年になった瞬間にシャンパンを開け飲んでお祝いするそうです。あ、ヴォッカじゃないです。
ちなみに31日11時55分辺りからプーチン大統領の演説が、各地の時間に合わせて(よって事前に録画したものになります。)全チャンネルで放送されます。プーチンがあまり好きでない友人も、「これを見ないと1年が始まらない!」と言っていました(笑)
そして演説が終わると、クレムリンの鐘がテレビに映り(モスクワ時間の地域以外は恐らく録画)、0時になったのに合わせて鐘が鳴り、国歌が流れます!
ちなみにウラン・ウデでは、半分くらいのチャンネルが1時間遅いノヴォシビルスク時間で放送されているため、ありがたい演説を2度見ることができますw
Рождество Христво(キリスト誕生日・クリスマス)1月7日
こちらは、周りが仏教徒優勢だったので、ほぼ何も体験できませんでした。ただ、この日には川のほとりにある教会に、ロシア系の人々が多く集まっていましたね。ミサが行われていたようです。
День защитника отечества(祖国防衛者の日)2月23日
軍人に感謝を示す日です。1918年にソ連軍がドイツ軍との戦いに勝利したのがこの日で、昔は「赤軍の日」とされていました。
町の大きな広場や旧ソ連の軍事記念碑の前などでは、退役軍人を招待してイベントが行われたり、コンサートが行われたりします。軍事記念碑の前にはお花を供える人も多いです。
またこの日は、今では広く解釈され、軍人に限らず「男性の日」とされています。なのでこの日は女性が男性に何かをプレゼントするのが定番です。日本のバレンタインデーに少し近いかもしれませんね。
わたしも職場で同僚の先生方からお茶とコップをいただきました!
Межднародный женский день(国際女性の日)3月8日
日本では祝日になっていませんが、ロシアではかなり大きな祝日です。前日の3月7日には花やプレゼントを手に持った男性がチラホラ。
8日に恋人や家族の女性に花を渡すのが定番で、さらにはプレゼントを渡すことも。
僕は同僚の先生方に花を渡すかどうか考えたのですが、数があまりにも多いのとどこまで渡すか線引きするのが難しかったので、8日用のチョコレートを買って職員室に置いておきました。
あ、僕はこちらに花を渡すような恋人はいません・・・😿
Праздник Весны и Труда(メーデー)5月1日(~5日まで休み)
1番よくわからなかった祝日がコレ。お昼前に広場に行ったら、幟や風船を持ったジトが集まって行進しているな~・・・と思って横のピザ屋でお昼を食べていたら、イベントが終わっていました。勤労感謝の日・・・的なかんじですかね?
День Победы(戦勝記念日)5月9日(~12日まで休み)
なんといっても1番盛大な祝日がコレです!
前日の7日の授業は、学生がなんと半分以上ボランティアに行っていて欠席でした(笑)
1945年5月9日は第二次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した日。当時ソ連はナチス・ドイツに攻め込まれ、独ソ戦と呼ばれる一連の戦争で大多数の犠牲者を出しました。
この日は、広場で軍事パレードが行われます。特にモスクワのものは各国の首脳も集まり盛大ですね。(ウラン・ウデの軍事パレードは、昼ご飯を食べていて見逃しました…)
その後は、「不滅の連帯」という行進が行われます。市民が第二次世界大戦に参戦した先祖の写真をプラカードに掲げ通りを練り歩きます。
想像以上の人が参加していて驚きました。
なお、各広場でコンサートも行われますが、この日は演者が軍服だったり、歌が軍歌中心だったりします。あ、カチューシャは必須ですね。
また、この日は「ゲオルギーリボン」と呼ばれるオレンジと黒の憎き読売巨人軍カラーのリボンが無料で配布され、胸やカバンにつけることになっています。
День России(ロシアの日)6月12日
「例年は授業がありますが、今年は休みになりました!」
「あーそんな祝日あったね。忘れてた(笑)」
という反応をされた「ロシアの日」
1990年にソ連構成国のロシア共和国が主権宣言をした日、1991年にロシア連邦初代大統領エリツィンが誕生したのがこの日だとか。
この日は広場にステージが設置されていたり、横で色々飲食店が屋台を出したりしていましたが、ただの野外フェスのような印象でした。
День народного единства(民族団結の日)11月4日(2日から休み)
記憶にない祝日です・・・。写真を漁ってみたのですがポスターの写真しかなく、何をしたのかの記憶もない・・・。
調べたところ、ロシアに暮らす各民族の団結を理念とし、2005年に制定された新しい祝日だとか。
写真検索をかけたところ、ブリャートやエヴェンキの衣装を着た人が舞台に上がっている写真があったので、なにか民族的なショーをやっていたのかも。(著作権の問題もあるので画像の掲載は控えます。)
おわりに
ロシアの祝日をザッと紹介しましたが、いかがでしたか?
このほかにブリヤート共和国限定の祝日「サガルガン」や、休みにはなりませんが春の訪れを祝うイベントが各地で行われる3月前半の「マースレニッツア」というものがあります。
「サガルガン」については、こちらの記事をご覧ください。
もし、ロシアに行く機会があれば、祝日に合わせて行ってみるのも面白いかもしれません!比較的に祝日でもお店は開いているので!
それでは、今日はこの辺で。パカパカー!