こんばんは!
今回の記事は、以前書いたこの記事の続編です!
今回は「試験」についてまとめてみます!
1.試験方式
ロシアの大学には通常以下の2つの試験方式があります。授業によってどちらの試験方式か決められています。
- Зачёт(ザチョット)
- Экзамен(エグザメン)
まずはそれぞれの形式についてまとめてみましょう。
1-1.Зачёт(ザチョット)
ザチョットは試験期間に入る前の最後の週の授業時間で行われる試験です。評価は「зачёт(合格)」か「незачёт(不合格)」の2択だけ。
通常ロシア人の先生が行う場合は、文法のテストや単語のテストなど、筆記形式の試験になることが多いです。
テストの点数に普段の授業態度などを加算し、合否を判定します。
合格できなかった場合は、最終週のうちに先生と時間を決めて追試となります。ここで合格できなかった場合には、新学期の追試期間に追試となります。
1-2.Экзамен(エグザメン)
試験期間に行われる試験です。この試験期間はうちの大学では、試験期間特別の時間割になります。おかげで むかい先生は試験の日は毎日早起きでしたよ…💦
評価は…3 удовлетворительно(可)、4 хорошо(良)、5 отлично(優)と不合格の4段階評価です。
ロシア人の先生が行う場合、語学系の学部だと…先生との会話テスト、テキストの暗唱が多いです。会話テストは授業で扱った内容をくじ引きにして、引いた内容について口頭で答えてもらうというのが多いみたいですね。
暗唱が多いのはロシアの教育の特色で、子供のころから詩を覚えさせられるそうです。自身も短期留学でやりました。ただ自分は暗唱が大嫌いなうえに何の意味も見いだせていないので、採用していません。
また、Экзаменは先に行われるЗачётにすべて合格していないと、本来は受けられません。(追試期間に取得することを条件に受験を許可することもあります。)
Зачётにすべて合格できず受験できなかった場合は、追試期間(後述)に追試を受けることになります。
試験期間
後期はまだ日程が分からないので、前期の情報のみを掲載します。
- Зачёт…12月最終週
- Экзамен…1月9日~1月27日まで…試験期間特別の時間割に。授業によって試験時間のコマ数が異なる。
ただ、これは大学によって異なり、12月でЗачётもЭкзаменも終えた大学があるかと思えば、1月に入ってから2つを行う大学もあるそうです。
日本との違い
追試
日本の大学の試験との大きな違いの1つに追試制度があります。次の学期が始まってから2週間が追試期間で、この間に試験に不合格のあった学生は、先生と相談して時間を決めて試験を受けなおします。
試験に合格するまで何度も受けられます。
が、追試期間中に1つでも合格できないものがあると、退学になる大学も多いそうです。(うちはよくわかりません。)
先生が大変
そうなんです。先生が大変なんです。
なぜかというと、試験時間内に採点して成績をつけて学生に結果を知らせなければならないのです。
学生は試験用の手帳を持っていて、まずそれを受け取りそこに成績を書き込みます。これは試験時間中にやらなければならず、人数の多いクラスだと採点と成績記入をするだけで1時間くらいかかってしまいます。
なので試験前に平常点などを出しておく必要があり、その場で合計を計算しなければなりません。算数が苦手な自分には相当きつかったです。
あとがき
いかがでしたか?
同じ大学の試験でも日本とロシアでだいぶ違うことがわかっていただけたでしょうか?
ただ、今回掲載した情報はあくまで自分が働いている大学の場合であり、国内の他の大学は異なる場合があります。あくまで日本との比較として楽しんでいただければと思います!
また、他にも日本とロシアの大学で違うところを探して、更新していきますね!
それでは!
PS.
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