むかいひろきのロシア・ブリヤート共和国情報局

ロシアやブリヤート共和国に関する情報を中心に発信しています。ブリヤート共和国で日本語教師として2018年8月~2020年7月まで勤務。2022年夏より同地に渡り再就職した日本語教師のサイトです。

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日本の大学生とロシアの大学生、どっちが大変?

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今日は日本の大学とロシアの大学、どちらが大変か・・・について、実際に日本の大学に通ってみて、ロシアの大学で働いてみて、の実態を踏まえてまとめていきます!

 

日本でもロシアでも学部間でかなり差が出ると思いますが、今回は「人文系、文学・語学系統」という枠で比較したいと思います!

 

学費

日本の大学だと国公立大の文系は年間53万5,800円前後、私立だと大学によりますが僕の卒業した学部は年間96万円でした。

 

一方現在働いている大学の学院(学部)・学科の学費は年間8万3,000ルーブル。日本円にすると、なんと!およそ14万円しかも無償の返済義務のない奨学金をもらっている学生が多いので、実際にはさらに安くなります。

 

学費の面からは、日本の学生のほうが大変といえるでしょう。

 

授業・勉強

日本の大学では必修以外は必修選択、選択科目などの中からかなり自由に科目を選びますよね。そして授業ごとに周りの学生が違うのも常識だと思います。

そしてまじめに勉強している人には申し訳ないですが、普段ほとんど勉強していなくてもテスト前に詰め込めば何とかなりますよね・・・。

 

ロシアの大学の場合、授業はほぼ全て必修です。よって日本の小中高のように同じクラスですべての授業を受け続けます。学生が選択できるのは第二外国語くらいでしょうか。(場合によっては第二外国語も強制的に決められることがあります。)

授業数はロシアの学生は1~2年生のうちは毎日4コマくらいずつあったりしますが、3年生になって減ったりと、学年や大学によって差があるようです。

 

「海外の学生はよく勉強するのに、日本の学生は・・・」という話をよくききますが、ロシアの学生が良く勉強するかは正直微妙です。

確かに良く勉強している学生は本当に一生懸命やっているのですが、そこまで多くないです。日本と同じようにテスト直前で頑張る学生が多い印象です。

 

ただ、日本とロシアを比べて、ロシアがいいなぁと思う点は「他人の勉強姿勢に口出ししない点」。日本のようにまじめな学生に対して「意識高いね(笑)」などと足を引っ張るような発言を投げることもありません。あくまで自分は自分、他人は他人といった感じです。

 

授業・勉強面については好みでも割れると思うので、引き分けということにしましょう。

 

試験・進級

つぎは、試験や進級について。

日本の大学では試験は筆記試験やレポートのどちらか、もしくはその両方ということがほとんどですよね。そしてテストは回収され後日にネット上で成績発表…ということが多いと思います。

 

一方ロシアでは、試験は2種類あり、筆記試験中心のзачёт(ザチョット)、口頭試験中心のэкзамен(エグザメン)があります。зачётとэкзаменは1科目につき片方だけ行う場合もあれば、両方とも行う場合もあり、これは同じ系統の学部でも大学によってバラバラです。

試験の結果については、試験時間内に先生が採点して通知し、学生の試験手帳に記入するという場合が多いです。よってその場で成績が判明してしまします(笑) ちなみに時間内で採点、成績通知を済ませなければならない先生は人数が多いクラスだと地獄になります(笑)

 

日本では、必修科目の単位を落とした場合や所定の取得単位数に満たなかった場合は、留年や卒業の延長が確定すると思います。

 

ロシアでは、原則1科目でも試験に不合格の科目があると再試験→再々試験という流れになります。仮に再々試験も不合格だった場合は、大学によっては退学(課題などの猶予措置が与えられる場合も多い)になったり、僕のいる大学のように1年間の強制休学(1年後に休学前にいた学年から再スタート)になったりします。

 

1科目でも試験に不合格になると面倒なことになるので、ロシアのほうが試験・進級の面では大変かもしれませんね!

 

バイト・サークル

日本では学費を稼いだり、お小遣いを稼いだりするためにほとんどの学生がアルバイトをしていますよね。

ロシアではアルバイトをしている学生は日本ほど多くないです。自身が担当しているクラスでも8割はバイトをしていませんでしたし、1度もしたことがないという学生も多かったです。まあ、学費安いし・・・

 

サークルについては、日本だと「サークルに入らないと友達ができないよ」という謎の圧力もあってか、大体の人が何かしらに所属していると思います。

ロシアでは日本のようにたくさんの組織だったサークルが大学にあるといわけではありません。ただ、放課後に必ずダンスをしている学生や体育館に向かう学生もいるので、同好会程度の規模で何かあるのかもしれませんね。

 

バイト・サークル面では、どちらもしなければいけない風潮のある(まあ本来は自主的にするものなんですが)日本の学生のほうが大変そうですね。

 

就活

最後に、就活の面でも比較したいと思います。

 

日本では大学3年次からインターンに行ったり、4年生になったら授業を休んでまで何度も面接に行ったりしますよね。時間もお金もかかって大変です・・・。

 

ロシアでは、一般的に日本のような就活はしません。ほとんどの学生が卒業してから進路を考えて会社の面接を受けたり、大学院の試験を受けたりします。

 

就活に関しては、明らかに日本ほうが大変ですね…

 

 

おわりに

こんな結果になりました。

 

◎授業・勉強・・・引き分け

◎試験・進級・・・ロシアのほうが大変。

◎バイト・サークル・・・日本のほうが大変。

◎就活・・・日本のほうが大変。

 

学部や学ぶ系統によって変わってくると思いますが、今回の僕のまとめでは日本の大学生のほうが大変そうですね。

 

まあ個人差もありますし、大学生活の何に重きを置くかによっても変わってくるので、今回のネタはあくまでご参考程度に。

 

それでは~