駆け出し日本語教師の部屋@ロシア・ブリヤート共和国

ロシアやブリヤートに関する情報、駆け出しの日本語教師として感じたことを発信します。ブリヤート共和国で日本語教師として働く日本人大学院生のブログです。

【授業教案】CMを使った聴解タスク

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こんばんは。むかいです。

 

今日は、自身が聴解の授業で試して成果が出た『CMを使った聴解タスク』について、やってきたことの教案と今後の展開案をまとめていきたいと思います。

 

 

どんな授業で行ったか

このタスクを行ったのは、1年生の聴解(аудирование)の授業の終盤15~25分。

授業の詳細については以下の記事を合わせてご覧ください。 

www.hiroki-ru.work

 

この授業では、聴解のタスクの他、文法の先生が先に行った授業で扱った『みんなの日本語』の「会話」の部分の学習と、文法項目の復習をしてほしいと依頼されていました。

上記の内容については、『みんなの日本語』の「会話」から聴解問題をつくったり、準拠した『聴解タスク』を活用したり、PPTとプリントを使って文法の復習をしたり・・・としていたのですが、正直ここまでは重いタスクばかりです。(文法復習のときは、答えが複数出るものを用意したり、わざと変わった問題を混ぜて少しでも楽しめるように工夫しましたが。)

 

なので、最後くらい楽しく日本語を学べるタスクがあった方がいいだろう!ということで3月あたりからはじめてみました。

 

 

タスクの内容

ここからは、どんなタスクか内容を説明します。

学生にはタスクの前に、以下のプリントを配ります。

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❶3つのCMを音だけ聞く。

まず、CMを映像をカットし音だけにしたものを、1つのCMにつき2回ずつ流します。

学生はその時、1.の空欄に聞こえた言葉を記入します。

もちろん書いた言葉が間違えていても問題はないことを最初に伝えます。

 

1つのCMの2回目の再生が終わった後には少し時間を与え、学生は2.の左側の空欄に「何のCMだと思ったか」をそれぞれ記入します。

 

❷スクリプトを見て、もう一度何のCMだったか考える

3つのCMの再生が2回ずつ終わった後、学生にCMのスクリプトを配布します。

スクリプトを見て、もう1度何のCMだったかを考えなおします。この際、他の学生と相談したり、辞書やネットを使って言葉を確認するのはもちろんOKです。

 

一度耳から聞いた情報を、読解で読み取った情報で再確認する作業ですね。

 

このタスクの時間のとき、「Аааа!(あー!)」「Всё понял!(全部分かった!)」といったこえがよく聞こえてきます。

 

そして❶でプリントの2.の左側に書いた答えを書きなおします。

 

❸CMをフルで再生

最後にCMを映像付きでフルで再生し、画面下に答えを提示します。

その正解をプリントの2.の右側の空欄にメモしプリントを提出して、タスク終了です。(プリントは評価の上、1週間後返却)

 

◎授業で使用したCMについて

ちなみに、授業で使用したCMは、以下の基準でYouTubeから探しました。

  1. 製品名や製品ジャンルが連呼されて、製品がわかりやすいものを必ず1つ
  2. 製品名や製品ジャンルは使われていないが、使われている言葉から製品が推測可能なものを必ず1つ
  3. とにかく面白いものを必ず1つ
  4. 長さは15秒~90秒以内。(長すぎるとききとりの負担になると考えたため。)

 

 

タスクの成果など

このタスクを計14回やりました。

その結果、最後の回では初回に比べて

  • 聞き取れることばの量が増えた。
  • 聞き取れた言葉の、ききとりの精度の向上。(子音や母音の間違いの減少)

といった効果がありました。何より、学生が毎回楽しそうに取り組んでくれていたのがよかったです。

 

ちなみに授業で使用したCMは2週間限定でVK(ロシアのSNS)に公開し、家でも復習できるようにしました。

 

 

今後の展開

授業時間の最後の時間でこのタスクに取り組んだ場合、時間の問題で上記の内容で精一杯です。

ただ、来年度の2年生の聴解の授業では、途中までは『みんなの日本語』の続きを行いますが、おそらく前期の前半で終わります。

そこで、前期後半からはこのCM聴解のタスクを導入として使い、日本の文化的な話や、CMに対する意見交換などにタスクをつなげていくことができるかな・・・と考えています。(まだいろいろ検討中です。)

来年度の1年生の聴解では、今学期同様『みんなの日本語』の内容の復習も求められるので、今回紹介した内容で取り組みたいと思います。

 

 

おわりに

今日ははじめて(?)自分で考えたタスクをメインで紹介してみました。

失敗するのは怖いですが、学生の様子を見て、どんなタスクなら合いそうか考えながら、今後もいろいろ試していき、少しでも学生の日本語学習に役立てるようにしたいです!

それでは!